メンタルが弱いことを「ガラスのハート」とか「お豆腐メンタル」とか揶揄しますが
自分がそうだと思っている10代の方、とても多くないですか?
周りよりも凹みやすかったり、打たれ弱かったりしたら、そう考えてしまいますよね。
私もまさにそんなタイプで、心療内科やメンタルクリニックに行ったことすらあるのですが、
病気だと診断されることはなく、何がいけないのかなぁとずっと考えていました。
きっかけは覚えていないのですが、たくさん読書をしていく中で、
HSP関連の本に出会った時に、自分もHSPで悩んでいることの多くの根本的な原因が
そこにあるとわかりました。
そのおかげで悩みが全部解消された…とはなりませんでしたが
原因が判明したことで対処方法を考えることができ、
自分がどうやって生きていけばいいか道筋のようなものが薄っすら見えました。
ということで今回は、HSPの10代(や20代前半)の方が悩んでいそうなことを取り上げて、
「自分ってHSPかも?」と思える足がかり的なことを書いていこうと思います!
「HSPって何かわからないけど、これ思い当たる!」って項目があった人は、本やネットで
HSPというものをさらに調べてみましょう!何かの解決になるかもしれません😊
そもそもHSPって何?
詳しいことは省略しますが、HSPってどういうものか簡単に説明します。
HSPは、Highly Sensitive Personの頭文字で、日本語にすると「とても敏感な人」です。
病気ではなく「気質(元々備わっている感情面の性質)」です。
欲する刺激のレベルが高くなく、たくさんの人と騒いで過ごすより、
一人で読書するなど静かに過ごすことを好む人が多いです。(私はまさにこれ)
内向型と関連する部分が多く、外からの刺激より内面の活動を重視しがちです。
(内向型・外向型は心理学者のユングが『タイプ論』で提唱したものです)
厳密のいうと正しくないのかもしれませんが、
だいたいこんな認識で大きく間違っている点はないと思います。
ここからは、HSPだとどういうことに悩むか、どういう特徴があるかをあげていきます。
(私の経験も織り交ぜており、程度は人によって違うと思います)
大きい声・大きい音が苦手/騒がしい場所が苦手
ここから、HSPの人の多くが当てはまりそうな件をあげていこうと思います。
HSPの本によくあり「HSPチェックリスト」みたいな感じですね。
これがすべてというわけでもありませんし、人によって当てはまるもの・そうでないものが
あると思います。結局人それぞれなのですが、共感できるものがあるならあなたもHSPの気質を
持っているかもしれません。
まず「大きい声や音・騒がしい環境が苦手」です。
落ち着かないというか、そういう環境にいるとすごく疲れます。
聴覚に対する刺激が強すぎるんですね。
あとの項目にも繋がりますが、「大人数が苦手」とこれは被る部分が大きいと思います。
ちょっとしたことでもすごくビックリする
これはタイトルの通りですが、急に大きな音がしたり、いきなり声をかけられたり、
ビックリするシチュエーションがとても苦手です。
たぶんですが、HSPの人のほうが、驚いたときの心拍数の上がり方が大きいと思います。
しかも収まるまで結構な時間がかかるんですよね。
怒られると必要以上に凹む/怒鳴られると内容どころではない
これに悩んでいるHSPはたくさんいるんじゃないかなぁと思っていますが、
強く怒られると心が耐えられません。
もちろん、怒られるようなことをするのがいけないですし、HSPだから怒らないでくれと
言うつもりはまったくありませんが、こちら側の気持ちをまったく考えずに怒る人っていますよね?
指導や「叱る」という明確な目的があって、こちらのためにやってくれているのであれば
我慢のしがいもあるんですが、そうではない人が多くて困ります。
厳しかったり、怒鳴り散らすような怒り方はHSPを潰すだけです。
非HSPだとしたら、そういう怒り方に対してどう感じるのか知りたいですね。
大人数でいることが苦手
相手が増えるということは外から入ってくる刺激も増えるため、大人数が得意ではありません。
予想ですが、非HSPであれば外からの刺激が良いほうのパワーに変換され、
大人数を楽しく過ごせているんだろうなぁと羨ましく思うことがあります。
専門家でも何でもない私が言及できる内容ではないですが、
大人数が苦手ということが学校が苦手ということに直結している気がします。
学校ってかなり刺激が多いですからね。
本人ではなく、自分の子どもが学校に行きたがらなくて困っているという場合、
HSPによるものかもと疑ってみると、対処方法が見つかるかもしれません。
何度も書いていますが、非HSPの人には想像もつかないレベルで、
HSPの人が悩んでいるということがあります。
大人数が苦手というと、人と関わるのが不得意と思われがちですが、
私はそうではないと思っています。
私自身がそうなのですが、人と関わるのは苦手ではないですし、
むしろ話したりするのは嫌いではありません。
が、相手が2人以上になると考えることが一気に増えて、
パフォーマンスが落ちるというか、うまく立ち回れなくなります。
人によるかもしれませんが、私の場合、相手がどう考えるかとか気持ちを害さないかとか、
めちゃくちゃ考えてしまって、結局うまく喋れなくなるタイプです。
ですので、「大人数が苦手=人と関わるのが苦手」と安直に考えるのではなく、
刺激に負けているのでは?と思うことが重要ではないでしょうか。
小さな変化にすぐ気づく
これは良いところも悪いところもありますが、
HSPは敏感がゆえに小さな変化に気づきやすいです。
良い面は、友達がちょっと髪を切ったとか、ちょっとしたことに気づくことができるので
それを相手に伝えると、こちらにいい印象を持ってもらえる可能性があります。
逆に悪い面は、他人の気持ちを理解しすぎてしまうというところでしょうか。
自分に全然関係なくても、怒ったりイライラしたりしている人が近くにいると
心がザワザワしてしまいます。
こちらの思い過ごしということもなくはないですが、思い過ごしだとしても
何か気に障ることをしてしまったかなぁ…とか思い悩んでしまいます。
私はこの傾向が強いんですが、かなり心が疲れます。
ハラハラするシチュエーションが苦手
いい例が思い浮かばなかったのですが、ドッキリ系のテレビ番組が苦手です。
テレビなので作り物ということは理解しているのですが、それでも仕掛けられたほうが
すごく怒るんじゃないかとか余計なことを考えがちです。
実生活でドッキリを仕掛ける場面はそうそうありませんが、自分に直接関係ないことでも、
ハラハラするシチュエーションがダメなんですよね。
非HSPの人にはなかなか理解できないかもしれませんが、HSPとはこういうものです(笑)
今回のまとめ
HSPの存在が広く知られるようになりましたが、それでもまだ自分がHSPだと知らずに
悩んでいる人が多いのではないかと思っています。
自分にはHSPっぽいところがあると気づけば「メンタルが弱い」とか「鬱病かも」とか
安易に悩んでしまうことを減らせるかもしれません。
まずはHSPという概念が多くの人に知れ渡ることを願っています。
そして自分がHSPだと自認したあとは、悲観的に考えるのではなく、
HSPだからどう行動すればいいかとか、どうすればその気質を活かすことができるかなど、
プラスに考えていきましょう!
そもそもHSPは悲観するようなものではないのですが、そのへんはまた今度!